ニーズに合わせた研修カリキュラムを作成します


標準カリキュラム(開発設計)

レベル  初級レベル1 初級レベル2 中級レベル3 中級レベル4 上級レベル5
業務プロセス
設計の目的
技術者のための原価計算
設計の基礎知識
製品設計の基礎

類似設計
製品価値維持
設計
新規設計
製品価値
向上設計
付加価値設計
総合設計性
(一括企画)
商品企画 原価と利益の
しくみ
設計の目的と概要 原価企画の
目的と進め方
モジュール
設計の
意義と役割
商品開発の
あり方
 商品のあたり前品質を把握
 商品の潜在的価値を把握
 自社と他社の特徴を理解
 顧客の望む商品が企画できる
構想設計 原価計算結果を
経営に役立てる
設計者業務と
設計ツールのCAD
製品仕様の
コストを
創り込む
製品体系
から
アプローチ
マス・カスタム化
対応ビジネス
 仕様を満足する機能を設定
 機能を満たす機能・構造を設定
 駆動・動力伝達を設定できる
 強度・動特性を考慮し設定
基本設計 製品別原価を
計算してみる
図面の見方・描き方
の基礎知識
製品の使用
機能と感性
機能追求
製品仕様の
レンジ化
・系列化
設計の自動化
 形状・寸法・材質を決定
 最適加工方法を決定できる
 仕様にあった購入品を選定
 分解組立を考慮に入れた設計
詳細設計 図面情報の記載方法のポイント 機能評価と
改善の方向性
ユニットの
モジュール化と
部品の共通化
設計の自動化
の進め方

自動見積設計
 最適な寸法・公差・精度を選定
 熱処理法などの硬さを決定
 切削・研削の加工方法を指示
 必要数量、重量を指定できる
生産技術 改善と管理
による
コストダウン
ものづくりの
基礎知識
生産効率化
に結びつく
設計の役割
生産効率化の
モジュール設計
の役割
生産設計との
連携による
設計の役割
 労働・設備生産性向上を支援

研修内容(例)

初級レベル1:設計の目的「技術者のための原価計算」


対 象 者
開発・設計・生産技術・原価企画部門の
一般社員~管理・監督層

ね ら い
開発・設計者のみなさんの日々のコストダウン活動は手段であり、最終目的は会社の利益を向上 することです。そこで本講座では、利益はどのようにして生まれ、原価とは何かを学び、コストダウンのシミュレーションをして、原価計算結果を経営に役立てること学んでいきます。そのためには、原価の中身である製品別原価計算に必要な、材料費と加工費の計算のロジックを理解し 、コストダウンのポイントを理解することが重要です。また、みなさんがコストダウン活動で得 た実績が、経理上の利益へどのように反映されているか、コストダウン効果の計算方法についても習得していきます。


内  容

  1. 1.原価と利益のしくみ
     ・利益はどのように生まれるか
     ・原価の分類
     ・原価とは何か
  2. 2.原価計算結果を経営に役立てる
     ・損益分岐点分析
     ・損益シミュレーション
  3. 3.製品別原価を計算してみる
     ・原価計算の体系
     ・材料単価計算
     ・材料消費量・歩留計算
     ・加工費・設備費レート計算
     ・加工時間計算
     ・型治工具費計算
  4. 4.改善と管理によるコストダウン
     ・改善コストダウン効果の計算
     ・管理コストダウン効果の計算

初級レベル2:設計の基礎知識「製品設計の基礎」


対 象 者
開発・設計・生産技術・原価企画部門の
一般社員~管理・監督層

ね ら い
開発・設計者として製品設計を行うにあたり、会社の組織における設計の役割を明確にし、製品仕様から具体的な図面作成までの設計業務の手順、設計ツールであるCADの活用方法、CADからデジタルエンジニアリングへの展開方法を学んでいきます。また設計のアウトプットである図面の見方・描き方の基本と図面情報の記載のポイントを踏まえ、ものづくりに欠かせない材料の基本と効率的な加工方法の特長など、設計者として身に着けておくべき基礎知識を学んでいきます。


内  容

  1. 1.設計の目的と概要
     ・何を設計するか
     ・構想設計・基本設計・詳細設計の各目的とは
     ・受注型製品設計、見込型製品設計の違い
  2. 2.設計業務と設計ツールのCAD
     ・機械・電気・制御設計の役割
     ・CADは万能ツールではない
     ・CADからデジタルエンジニアリングへの展開
  3. 3.図面の見方・描き方の基礎知識
     ・図面の基本とは
     ・図面の種類と構成を把握する
     ・投影法での図面の描き方
  4. 4.図面情報の記載方法のポイント
     ・加工をサポートする寸法の記入方法
     ・ばらつきの許容範囲を表す寸法公差
     ・はめ合い公差と幾何公差の違い
  5. 5.抑えておきたいものづくりの基礎知識
     ・材料の全体像を把握する
     ・効率的な加工方法の特長を知る
     ・設計者としての心構え

中級レベル3:類似設計「製品価値維持設計」


対 象 者
開発・設計・生産技術・原価企画部門の一般社員

ね ら い
通常の開発・設計業務においては既存製品をもとに類似設計による改善・改良に多くの時間を使っています。本講座では製品価値を維持・向上させることを目的としています。そのために 、製品のコストを事前に創り込む原価企画の意義や目的、計画から実施・チェックまでの手順について習得していきます。顧客が求める目標売価から設定された目標原価に対して、どのように効率よくコストダウンしていくかを製品の使用機能とコストの関係から追求していきます。また最近の製品のデザイン性に欠かせない感性機能に対するコストのかけ方・考え方と、大きなコストダウン成果へ結びつく実践的なアイデア発想法について解説していきます。


内  容

  1. 1.原価企画の目的と進め方
     ・原価企画の意義と目的
     ・目標売価と目標利益率の設定
     ・コストダウン評価の考え方
  2. 2.製品仕様のコストを創り込む
     ・製品のコストダウン余地分析
     ・目標原価達成の攻め所
     ・CAD見積でコストを創り込む
  3. 3.製品の使用機能と感性機能追求
     ・製品として基本の使用機能
     ・五感を刺激する感性機能
     ・製品としての機能配分とは
  4. 4.機能評価と改善の方向性
     ・機能別原価の把握と機能評価
     ・製品構造の攻め所の決定
     ・6つある実践的アイデア発想法
  5. 5.生産効率化に結びつく設計の役割
     ・加工しやすい部品の設計条件
     ・組立しやすい部品の設計条件

中級レベル4:新規設計「製品価値向上設計」


対 象 者
開発・設計・生産技術・原価企画部門の
中堅社員~管理・監督層

ね ら い
製品のライフサイクルは、世の中のニーズとともに短くなりモデルチェンジも早くなっています。本講座では、製品の新規設計・モデルチェンジのタイミングで製品価値向上をねらったモジュール設計について学んでいきます。モジュール設計ではシリーズ化された製品群に対し最適品質・最適コストを追求し、製品の価

値向上を目指す方法を習得します。モジュール設計を推進するには、製品体系の製品モデルを作成し、あるべき製品ラインアップを構築していくことが重要です。それには製品仕様のレンジ化・系列化を考慮し、ユニット・部品のモジュール化、部品の共通化へのアプローチが必要です。これらのポイントを、実例をもとにわかりやすく習得していきます。


内  容

  1. 1.モジュール設計の意義と役割
     ・モジュール化の目指すところ
     ・設計思想のポジショニング
  2. 2.製品体系からアプローチ
     ・製品モデルの確立
     ・製品ラインアップの明確化
     ・プロダクト・ミックス戦略
  3. 3.製品仕様のレンジ化・系列化
     ・種類を抑制するモジュール数
     ・レンジ化・系列化の検討
     ・コストから見た最適ラインアップ
  4. 4.モジュール化と部品の共通化
     ・6つのモジュール化方式
     ・モジュール化とDSM
     ・部品少数化の進め方
  5. 5.生産効率化のモジュール設計の役割
     ・部品種類数から部品数への変換
     ・部品構造と組立工程のバラエティ分析

上級レベル5:付加価値設計「総合設計性(一括企画)」


対 象 者
開発・設計・生産技術・原価企画部門の
中堅社員~管理・監督層

ね ら い

顧客ニーズの多様化に対し、今工場では、大量生産と受注生産の概念を両立させたマス・カスタマイゼーションが必要とされています。本講座では、顧客ニーズの多様化に対し売上に貢献するビジネスを目指す商品開発のあり方、日本が生き残るためのマス・カスタム化対応ビジネスを学んでいきます。また、このカスタム化へ対応するために、設計部門ではルーチンワークに追われ、多くの無駄な手戻り工数が発生しているのが現状です。そこで、これらの問題を解決するために、設計業務のルーチンワークを極力標準化した、設計の自動化が必要になります。設計の自動化とは、顧客仕様を入力すると自動で設計図面が出力され、自動でコスト見積りが可能な状態で、これら設計自動化のポイントと具体的な進め方を習得していきます。


内  容

  1. 1.商品開発のあり方
     ・マス・カスタム化とは
     ・市場の変化とコモディティ回避戦略
     ・ハードからソフトの付加価値追求
  2. 2.マス・カスタム化対応ビジネス
     ・技術で勝ち、事業でも勝つ
     ・部品・部材メーカーにチャンス
     ・プラットフォーム・ビジネス
  3. 3.顧客仕様から設計の自動化へ
     ・設計の自動化の必要性
     ・設計の自動化対象とは
     ・設計の暗黙知を標準化する
  4. 4.自動見積設計の進め方
     ・設計フローチャート作成
  5. 5.生産設計との連携による設計の役割
     ・顧客仕様から自動見積へ
  6. 6.顧客仕様から生産設備設計の連携による設計の役割
     ・生産モジュール化へのつなぎ方
     ・製品構造から設備仕様の最適化


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